感染性胃腸炎に注意しましょう

 
1.予防対策 
●石けんを用いた流水による手洗いを徹底しましょう。特に排便後、おむつ交換後、
 また調理や食事の前には十分に手を洗いましょう。 
●便や吐物を処理する時は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、
 処理後は石けんを用いた流水で十分に手を洗いましょう。 
●カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。
 (中心温度85〜90℃で90秒以上の加熱が必要です)
●調理器具・設備の洗浄・消毒を徹底する。
●調理従事者が下痢やおう吐等の症状があるときは、調理作業に従事しない。
 
2.ノロウイルス・ロタウイルスとは 
 ●ノロウイルス  
主な症状:嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱など 
潜伏期間:1〜2日間(平均36時間)  
経過:通常3日以内で回復 
流行:主に秋から冬(11〜3月)に多発します。 
乳幼児、学童、成人のいずれにおいても発生します。 
 

●ロタウイルス
主な症状:嘔吐、下痢、腹痛、発熱 
潜伏期間:1〜3日間(平均48時間)
経過:通常、嘔吐は1〜2日、下痢は1週間程度で回復 
流行:主に冬から春(特に3月〜5月)に多発します。 
   乳幼児を中心に流行するが、まれに成人でも集団発生することがあります。

治療:特効薬はありません。乳幼児のロタウイルス感染では重症化することがあります。 
嘔吐や下痢で水分を失うため、脱水症状にならないように出来る限り水分補給をしま
しょう。
 
3.学校保健安全法における扱い 
その他の感染症(第3種の感染症として扱う場合もある)と定められています。 
症状のある間が主なウイルスの排出期間なので、下痢、嘔吐症状が軽減した後、
全身状態のよい者は登校(園)可能だが、手洗いを励行することとされています。