●新生児聴覚検査について●  2013年12月01日

赤ちゃんの健やかな成長はみんなの願いです。
しかし、生まれてくる赤ちゃんの1,000人に1〜2人は、生まれつき耳のきこえに障害を持つと言われています。
その場合には、早く発見して適切な援助をしてあげることが赤ちゃんの言葉と心の成長のためにはとても大切です。
きこえの障害は目に見えないため気づかれにくいものですが、早期に発見するためにも、この「新生児聴覚検査」を受けられることをおすすめします。

●どんな検査ですか?

赤ちゃんがぐっすり眠っている時に小さな音を聞かせ、その際の反応波形を測定することで、耳のきこえが正常かどうかを自動的に判定する検査です。
出産した医療機関で、赤ちゃんの入院中に行います。数分間で安全に行える検査で、痛みは全くありませんし、副作用もありません。また、薬も使いません。
 
●全ての赤ちゃんが検査を受けた方がよいですか?

耳のきこえに障害があるかどうかは、外見ではわかりにくく、赤ちゃんの様子だけから判断することは困難です。
そのため、早期に障害を発見するために、検査を受けることをおすすめします。
検査を実施していない医療機関で出産された場合でも、他院で生まれた赤ちゃんの検査をすることができる医療機関もあります。
また、検査費用は自己負担となります。医療機関毎に定められていますので、受診する医療機関にお問い合わせください。

●検査の結果

検査結果は、異常が認められなかった場合は「パス(Pass)」、もう一度検査が必要な場合は「要再検(Refer)」のいずれかで、入院中にお知らせします。

○検査の結果が「要再検」だった場合

専門の耳鼻咽喉科(精密検査実施医療機関)でさらに詳しい聴力検査を受けていただくことが必要です。
精密検査の結果、耳のきこえに障害があることが分かった場合、早くから適切な援助を受けることにより、お子さんの言葉やコミュニケーションの十分な発達を促すことができます。
また「要再検」であった場合でも、必ず耳のきこえが悪いとは限りません。
生まれたばかりの赤ちゃんは、耳の中に液体が残っていたり、脳の発達がまだ十分でなかったりするため、新生児期の聴覚検査にパスしないことがあります。
また検査の時に泣いたり、動きすぎたりしてうまく判定できない場合もあります。
なお、子育ての相談や適切な支援をするため、保護者の同意の上、検査結果を市町村へ連絡させていただきます。

○検査の結果が「パス」だった場合

現時点では異常は認められませんでしたが、成長の過程で中耳炎やおたふくかぜなど後になって耳のきこえが悪くなる場合もあります。
お子さんの耳のきこえに心配な事がありましたら、かかりつけ医や「子どものきこえ相談室」や地域の保健師等にご相談ください。
 
●地域の相談窓口
お子さんの「きこえ」や言葉の発達のことで心配な点がありましたら、「子どものきこえ相談室」にご相談ください。また、お住まいの市町村でも、お子さんのきこえや育児全般について、相談を受け付けていますので、心配な点がありましたら、ご相談ください。

○新潟子どものきこえ相談室(新潟聾学校内)
受付 月〜金曜日 9:00〜17:00
電話 025-364-0141

○長岡子どものきこえ相談室(長岡聾学校内)
受付 月〜金曜日 9:00〜17:00
電話 0258-38-0191

○上越市子どものきこえ相談室
毎月第2水曜日実施
詳細は、上越市健康づくり推進課へお問い合わせください。
電話 025-526-5111(内線1161)