★日本最大級の店舗数
B級グルメの王様、ラーメンとカレー。国民食とも言える2つのメニューを組み合わせた、まさにキングオブキング、
カレーラーメンの誕生は、実はナゾが多い。「いつ、どこで?」となると、老舗の店に聞いても明確には分からず、各地の食堂などで
自然発生的に誕生したとの推測が、今のところの妥当な線。新潟県内でも古くからメニューにあったとする店が各地に点在しており、
かつては人々に愛されたレギュラーの主力商品だったことが分かっている。特に、三条市では今では76店舗でカレーラーメンが提供されているという。
★日本最古の歴史?
古くからカレーラーメンの聖地だったと思われる町も三条市には、今でもカレーラーメンを出す店が数多く存在することが判明している。
創業60年を越える『東京亭』『大黒亭』では、もはやいつ誕生したか不明なほど古くから提供。日本最古のカレーラーメンという一説もある。
土地の古老たちにとって、カレーラーメンはソウルフードであることが分かっている。とかく、燕の“背脂チャッチャ”と一括りにされがちな三条だが、
実はこの地は全く別の歴史を歩んできた点も興味深い。三条の老舗店のルーツは恐らく、東京の修業先から味を持ち帰った「支那そば系」と、
日本そばの店からラーメンを始めた「和そば系」に大別できる。つまりスープの基本はあっさり醤油。また、戦前は日本そば店だった『末廣』
の証言からは、カレー南蛮そばがカレーラーメンへとアレンジされた変遷が推測されるが…。
カレーラーメンは大衆食ながら極めてミステリアスな存在だ。しかし同時に、単なる味の探求だけではなく、町の歴史を探訪する楽しみがあるのも、
国民食の合体メニューゆえの大きな魅力のひとつなのである。
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