国宝級の名作美の粋に触れる珠玉の美術館
新潟駅前のビジネス街に位置する美術館。故・敦井栄吉翁が収集した1000点余のコレクションを基に、翁の95歳の誕生日、昭和58年5月28日に開館。現在は1300点の作品を収蔵、年4回、展示替えをしながら古今の名品を紹介している。
コレクションの第一の魅力は近代日本画。横山大観、菱田春草、川合玉堂、小林古径、速水御舟、土田麦僊、村上華岳ほか優れた作品がそろう。第二の魅力は、日本画のみならず、洋画、書、漆芸、木竹工芸、金工芸などの幅広いジャンルの珠玉作品。そして、なんといっても陶芸作品がすばらしい。
重文作家の板谷波山をはじめ近現代の巨匠といわれる人々の重要な作品が数多く収蔵されている。亡き栄吉翁の鑑識眼と情熱に思いを馳せつつ、数々の名作を心ゆくまで鑑賞したい。