日本の美を再確認する駒形十吉の眼
新潟県の実業家として、美術品コレクターとして活躍した故・駒形十吉氏が、晩年までの20年ほどの間に収集した美術品を集め、自ら創設した美術館。
同氏と親交のあった作家、加山又造、加藤唐九郎、平山郁夫の作品が充実しており、敬愛していた村上華岳、速水御舟や、梅原龍三郎、須田国太郎、熊谷守一の作品も素晴らしい。ほかに国吉康雄の洋画、河合寛次郎、三浦小平二などの陶芸、入江波光、杉山寧、土田麦僊の日本画などがそろう。同氏が創立した長岡現代美術館(現在の長岡商工会議所)1Fのレリーフは、斎藤義重の作品だが、同じく同氏の鮮やかな油彩も見ておきたい作品の一つだ。
山本五十六記念館、新しくできた河合継之助記念館とあわせた周遊コースも人気。他館と併せての見学もお薦めしたい。