一度食べたらやみつき必至!リピーターが行列する人気の屋台
「なっちゃんが作るパッタイ(タイの焼きそば)が大好き」「なっちゃんのカレーが無性に食べたくて」。そんなファンが足を運び、アロイの前にはどのイベントでも行列ができます。いつでも食べられる実店舗があるわけではないので、次はどこで食べられるのかとSNSで出店情報をチェックして追いかける常連もたくさん。
アロイはタイ語で「おいしい」という意味。カラフルな手書きのメニューが目を引きます。
アロイのシーズンは冬が終わるころから春、夏、秋、そしてまた次の冬が訪れるまで。高野さんは車にテントと食材などを積み込んでイベントに出店し、インドやタイのスパイスを使ったカレーやパッタイ、ガパオライスなどを作って販売します。
自宅でじっくり下ごしらえをして、ささっと手際よく調理して提供する。アロイのテントからは現地で仕入れたスパイスの香りと異国の空気があふれ、食欲がそそられます。
この日のメニューは、米の麺で作るタイの焼きそば「パッタイ」、鶏肉とバジルを炒め、ごはんにのせたタイ料理「ガパオライス」、師匠直伝のレシピをアレンジした「梅しそカレー」、ココナッツミルクの風味が特徴の「グリーンカレー」。パッタイやガパオライスは定番で、カレーはイベントごとに種類を変え、イベントに合わせた料理が加わることもあり、フードメニューのほかに手作りのドリンクメニューも用意されています。
どの料理もテイクアウト可能なので持ち帰って味わうもよし、屋台の一角にあるイートインスペースで出来立てをいただくのもよし。ただ料理を食べるだけでなく、高野さんが語る現地の食の話や旅の土産話を楽しみに訪れる人もたくさんいます。
料理やスパイスの話、旅の話……。常連さんにとっては、出来上がりを待つ間のおしゃべりも楽しみ。
料理に使うスパイスは現地で仕入れ、食材は地元・長岡で。野菜はここ、肉はここ、シーフードはここと購入する場所を決めているそうです。「イベントは週末に開催されることが多いので、週半ばから買い出しや仕込みをして準備をしています。カルダモン、クローブ、ブラックペッパーなど、香りがいいフレッシュなスパイスはやはり現地のものでないと。その買い付けが旅の目的のひとつでもあるんです」と高野さん。
定番のパッタイ、ガ