2024.06.05

暮らしはいつでも旅の途中。まちを体験する古民家ゲストハウス「NEMARU」が提供する「ほんとぐらし」とは?

自転車ひとり旅の先に辿りついた「ゲストハウスをやりたい」という夢


築60年という民家。改装のほとんどは大輔さんの手作業だ

三浦大輔さんは長岡市の生まれ。「蔵王権現」の名でも知られる金峯神社にほど近い場所で生まれ育った。市内の工業高校を卒業後、進学で東京へ出たが、新潟へとUターンすることになる。「よくある話ですが、地元にはあまりおもしろいことがないと思っていた人間なので、高校を出たらすぐに東京に行こうと思っていたんです。ただ、東京ではコンピューターグラフィックを学んでいたんですが、人の多さが『自分には合わないな』と思って。それで新潟市の専門学校に入り直して、プログラミングを学ぶことにしました」


そんな大輔さんの人生を決定づけたのは、学校の夏休みに出た「自転車ひとり旅」だった。


「夏休みの思い出づくり、という程度のつもりで、新潟から、まず山形県の酒田に行ったんですよ。そのまま海沿いを青森まで北上して、さらに船に乗って北海道に渡って、ずっと北上しているうちに、いろいろな旅人との出会いがあったんです。特に北海道はバイクの一人旅をしている方がとても多くて、衝撃を受けました。その後、新潟市で新卒で就職し、プログラマーとして三年ほど働いていたんですが、その学生の時の旅が忘れられなくて。お金も少し貯まったかなというタイミングで会社を辞めて、日本一周の旅に出たんです」


柔和な笑みを浮かべながら話す三浦大輔さん

学生の時と同じ自転車に乗って選んだのは、北を目指した当時の旅とは逆のコース。新潟県から日本を反時計回りして、沖縄を目指した。


「もう、こうなったら全都道府県を制覇くらいしないと気がすまないぞと思って、日本中を走りました。そして、沖縄で初めてゲストハウスに出会ったんです。その頃は今のようにどこにでもあるというものではありませんでしたから、日本人だけでなく外国の人など、とにかく多彩な人が集まる場所に衝撃を受けました。普通のホテルと違って、冷蔵庫やキッチンを共用しながら自分でご飯を作って食べて、時には仲良くなった人と一緒に外に食べに行ったりと、まるで生活のような旅をして、『こういうものが新潟にもあったらいいんじゃないか?』と思いました。ただ、その時はまだ自分でやるとまでは考えていませんでしたね」


約半年の日本一周を終えて新潟に戻った

引用元
な!ナガオカ
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