個性あふれる語りを堪能できるバラエティ豊かな活動の数々
「長岡民話の会」誕生のきっかけは、2003年に開催された「昔話語り部養成講座」。長岡市芸術文化振興財団の市民企画公募型事業に、瞽女唄(ごぜうた)の公演や情報発信をする「瞽女唄ネットワーク」が応募して実現した企画で、その受講生たちが中心となって「せっかく勉強したのだから、会を立ち上げましょう」と同年12月に結成しました。発起人は、瞽女唄ネットワーク事務局長であり、郷土史家で小説家の高橋実さん。その後も仲間が増え、現在の会員は31名ですが、意外にも長岡が地元という人は10人ほどで、他県出身の人もいるそうです。月2回の例会のほか、小学校や図書館、高齢者施設などに出向いて語る年間50回ほどの「出前語り」、そしてホールやお寺、コミュニティセンターなどオープンな場所で発表する機会が年5回ほどあります。
「中でも最大のイベントは『長岡民話百物語』です」と会長を務める青柳保子さん。「20年以上も開催している伝統行事で、1年かけて準備し、1人3話から4話を選んで語りを練り上げるんです。かつては3日間の公演でしたが、ここ数年は夜の部も入れて2日間で百話を語ります。2023年からは民話劇も上演し、観るほうも演じるほうも昔話の世界を楽しんでいます。順調に語りの場を広げてきたのですが、新型コロナ感染症の流行のため語る場が一斉に閉じられ、当時は例会さえ開催を遠慮するかと悩む日々でした。しかし悩んでばかりいられない。この局面を打開するには、と小さな語りの会『聞いてくらっしゃい昔話』を開催しました。喜んでいただき、感染予防に気を遣いながら年に3、4回開催し、今も続いています」
3月1日にアオーレ長岡1階のシアターで開催された『聞いてくらっしゃい昔話』に出かけました。方言の「聞いてくらっしゃい」は「聞いてください/聞いてみて」という意味です。
手書きの文字とほのぼのした絵が魅力的な横断幕は、会のメンバーによる手作り。
シアター入口では「どうぞお入りください。1話だけでも大丈夫ですよ」と呼びかけていて、気軽に楽しめそうな雰囲気です。中に入ると、小さな子どもを連れたお母さんから、おじいちゃん、おばあちゃん世代まで、たくさんの人で賑わい、49席が埋まって立ち見も出るほどの大盛況でした。
「みなさん、こんにち


