十日町市内で旅行会社(株)HOME HOME NIIGATAを営む井比晃さん。
地域の文化や自然をできるだけそのままの形で体験できるような滞在を提案している、十日町観光におけるキーパーソンの一人です。
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社名の奥には”Home away from home”という言葉が隠されているそうです。
これは英語で”遠くにあるもう一つの実家”という意味で、「この地域、ひいては新潟を誰もが実家のように訪れる場所にしたい」という願いを込めて付けた社名なんだそう。
そんなHOME HOME NIIGATAさんが古民家を再生し、宿にリノベーションするプロジェクトを立ち上げました。
【新潟県十日町発】雪国の豊かな文化に触れられるゲストハウスを作りたい!
十日町市でも急激な高齢化による過疎化が進み、歴史ある古民家の維持管理が困難になり雪国の里山のくらし(日常、文化)が消えつつある今、集落の中心だった築150年の古民家を雪国の生活を五感で感じられる宿へとリノベーションします。
【新潟県十日町発】雪国の豊かな文化に触れられるゲストハウスを作りたい!
プロジェクトの背景
- 気候に適応した雪国の古民家
もともと新潟の雪は湿っぽく、非常に重くなる特性があり、家の屋根の上には数トン〜十数トンにもなる荷重がかかります。そのため雪国の家の多くは豪雪に耐えうる立派な造りの家が多くあります。
雪国の人々は地域で育った堅く強靭なケヤキや越後杉などを用いて、寒さや雪の重みに耐えうる建築技術を培ってきました。 - 豊かな里山の文化が失われつつある現状
何百年という年月を耐えてきた十日町市の古民家ですが、冬場の除雪の大変さから、住み手がいなくなったら取り壊すしかない状況にあります。
この地域では、日々歴史ある古民家が解体され、貴重な文化的な遺産が失われています。 - どんな古民家を再生するの?
今回のプロジェクトの中心となる舞台は新潟県十日町市水沢地区内の安養寺(あんようじ)という集落にある古澤邸です。幕末頃に建てられた築150年以上の家で、かつての家主は大規模な農業や金融業を営んでいました。家の中からは江戸幕府からの手紙等の歴史的文献が見つかるほどの名士の家柄で