秋季特別展「JAPAN(漆器)のルーツ―雪ふる縄文と世界遺産―」を開催中の十日町市博物館に観光協会スタッフ(ねじ太)が突撃レポ!
縄文の美と心、、、いったいどんな展示が行われているのでしょうか?
観光協会スタッフ ねじ太)お邪魔しま〜す!
優しい笑顔で出迎えてくれたのは学芸員の笠井さん。
ねじ太)今日はよろしくお願いします!今回は、どんな展示なんでしょうか?
笠井さん)はい、今年は開館・友の会設立45周年、そして火焔型土器群の国宝指定25周年を記念した秋の特別展です。今回は、青森、秋田、岩手県の北東北にある世界遺産構成資産の遺跡から出土した重要文化財指定品を含む土器や土製品を中心に、十日町市内をふくむ信濃川流域の火焔型土器をはじめとする縄文遺産の競演を通して、縄文の美の魅力を感じていただける展示となっています。
早速みていきましょう!
ねじ太)ところでなんで北東北なんでしょう?
笠井さん)令和3年に北海道と北東北の縄文遺跡群はユネスコ世界遺産に登録されました。土偶にみられるような高い精神性と、世界最古の精巧な漆工品がつくられていたことが分かります。これは青森県三内丸山遺跡で出土した重要文化財の深鉢形土器です。十日町市で出土した火焔型土器よりも古い時代のものです。
笠井さん)縄文時代中期と呼ばれる時代の土器はとくに地域ごとの特色が色濃く、地域ごとに土器の形などに特徴が見られます。例えば火焔型土器でいえば、ほぼ県内でしかあのような形の土器は見つかっていないんですよ。
ねじ太)え!じゃあ火焔型土器は新潟県に住んでいた縄文人独自の美の造形なんですね。
こちらは縄文時代の櫛(くし)。形も凝っていて、色は漆(うるし)で着色してあることがわかります。髪をとかすというより、かんざしのように髪にさしていた