「このまちにしかない」地域振興のかたちとは?
この公開取材は「な!ナガオカ」の新企画、TOWN MEETING(タウンミーティング)の第一弾として行われた
お三方は「宮内・摂田屋method」(以下、メソッド)のメンバーですが、全部で何名くらいのメンバーがいらっしゃるんですか?
斎藤 現在、15名ほどですね。
どんな方がいて、どんな活動をしているのでしょう。
斎藤 まず、このまちで活動されている若手の蔵元の方々。そして、宮内・摂田屋が発酵のまちとしてにぎわい始めてからこの地域にできたフレンチやイタリアンのオーナーシェフの方々、食を通じて若い交流人口の増加に大きく寄与している「SUZU」の鈴木将さん、さらには新潟大学の先生といった、多彩なプレイヤーが集まっています。こうしたメンバーで、このまちをいかに盛り上げていくか、それも、ただお金を集めるような盛り上げ方ではなく、地元に住む方々を中心としたまちづくりをいかにするべきかということを月に一回議論し合っています。そこで出た問題意識やアイデアをもとにそれぞれ、あるいは協力し合って、実際に企画のかたちでまちに発出していくというのが、現在の主な活動ですね。
結成のきっかけはなんだったんですか?
斎藤 長岡市が「発酵・醸造のまち」を謳い始めてから私が所属する「ミライ発酵本舗」がまず2020年に発足し、地域の蔵元の方々にご挨拶をするところから活動が始まりました。みなさん、長い歴史の中でこの地域に産業を興してこられた方々です。そこに、若い食のプロフェッショナルたちも入ってきているタイミングでした。地域の子どもたちもとても元気だという印象を受けましたし、先生方も熱心に指導されている。こういう方々と仲間になれたら、どんなに楽しいことができるだろうと思いました。また、町内会長さんとお話をする機会も多く、そうすると地域の先輩方からかつての宮内や摂田屋がいかに賑やかで、映画館や銭湯などもあり、人々の行き交うまちだったかということを伺いもしました。こうしたさまざまな世代の知恵と力をお借りすることで、このまちにしかない地域振興の形を作ることができるのではないかという思いが強くなり、「チームを作ろう」と思い立ったんです。
チームの核となっているのは、どういう問題意識なんでし