2024.12.26

黒い!甘い!復活を遂げた名店の味「長岡黒いなり」。その立役者に聞く「地元の食を守ること」

最盛期は1カ所から6800折の注文が!伝説の名店に油揚げを納めていた縁


吉田屋で販売している黒いなり。5枚入り(450円)と10枚入り(880円)の二種類。ご飯を詰める前の、油揚げ部分のみをパックしたもので、保存期間も割合長く、買い置きしておけば、家庭でいつでも手軽においなりさんが作れて便利
吉田屋でも販売している、酢飯を詰めたいなりずし。長岡市の駅弁屋・池田屋が製造。本家・山澤屋では黒酢を使った酢飯にヒジキが入っていましたが、池田屋バージョンの酢飯には、煎りゴマと紅しょうがが混ぜ込んであります。しょうがのピリッとさわやかなからさが油揚げの甘さと相性抜群

かつては各町内に一つはあったと言われるほど多かった、手作りの豆腐店。ですが、今ではすっかり数が少なくなり、旧長岡市地域でも、今ではほんの数軒を数えるのみとなりました。長岡市川崎にある吉田屋は、そんな今や貴重な手作り豆腐のお店です。お話を聞かせてくださったのは、4代目当主の佐藤剛純さん(46歳)。吉田屋なのに、当主の名字が佐藤さんとは、これいかに?まずは店名の由来からお聞きしてみましょう。


「吉田屋の初代は吉田善吉さんという方で、1940年頃から長岡で豆腐屋を始めていたそうです。その方に祖父・佐藤忠二の兄が弟子入りし、続いて祖父も兄に引き込まれて働くことになりました。その後、祖父は戦争に行き、シベリアから帰ってきたあと、再び吉田屋に戻って働き、初代から店を引き継ぐことになったそうです。屋号を変える話も一時は出たのですが、結局、吉田屋のまま続けています」


吉田屋4代目の佐藤剛純さん。小学校高学年のときから家業の手伝いをするようになり、豆腐作りに携わって35年

今は川崎にある吉田屋ですが、かつては長岡駅からほど近い、旭町のガード付近に店を構えていました。その頃、大口の取引先だったのが精進寿司の名店、山澤屋です。


山澤屋は明治43年、屋台のいなりずしの専門店として創業しました。その後、精進寿司の宅配専門店として、平潟神社近くの長岡市柳原に店舗を構えます。山澤屋の名物だったのが、他では見られないほど黒っぽく濃い色の甘じょっぱいいなりずしと、ヒジキやクルミがたっぷり入って玉子と海苔で巻かれた特大の太巻き寿司。これらを詰め合わせた精進寿司セットは、長岡市内では、冠婚葬祭で出される

引用元
な!ナガオカ
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