お寺の本堂に開かれた私設図書館に本を通じて居場所を営む3人が集結
長岡市の与板地域にある照覺寺。こちらは田園風景の中に佇む真宗大谷派のお寺で、日曜と月曜の朝7時からオープンする「ののさま文庫」は、誰でも利用できる私設図書館として地域の人たちに親しまれています。
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“ののさま”とはご本尊の阿弥陀如来のこと。読書好きな竹内幸子さんが管理人となり、息子で住職の竹内清史さん、その妻の竹内美穂さんと3人で運営に当たっています。
照覺寺のエントランス。例年より雪が多い冬を越え、3月になってもまだ雪が残っていました。
ののさま文庫がオープンする日は、門や玄関の前に「ののさま文庫OPEN」という手書きの看板が置かれ、「どうぞお入りください」というウェルカムな雰囲気があふれています。
看板に書かれた住職による俳句、胸に響く言葉が綴られた「今月のお寺のことば」にも注目。
靴を脱いで階段を上がり、本堂の中へ。絵本、小説、実用書など、3000冊の蔵書があり、季節ごと、テーマごとの展示も。イベントが始まる前に、本を手に取ってパラパラとページをめくったり、自分が持ってきた本を並べ、おすすめコメントを書いたり。居心地のいい空間で、参加者は思い思いに過ごしていました。
翌日がちょうどひな祭りということもあってか、春らしい色合いで整えられたコーナー。表紙を眺めているだけで心が和みます。
新潟県内で活動する「ひもすがら文庫」も登場。人文書の多い通好みのセレクションで、県内各地のイベントに出店する移動本屋さんです。@himosugara_bunko
開始時刻が近づくにつれ、子どもから大人まで30人ほどが集まり、ゆるゆるとトークがスタートしました。
本との関わり方は三者三様…それぞれの「きっかけ」を聞く
登壇したのは、「ののさま文庫」管理人の竹内幸子さん、この場所からほど近い場所で、本と暮らす宿「NEMARU ほんとぐらし」を運営する三浦かおりさん、長岡市新町のちいさな書店「littlebooks」オーナーのひろかわかよこさん。司会は「な!ナガオカ」編集長の安東嵩史が務めました。
正面の椅子に座って熱