2024.11.22

蔵書3000冊の「お寺+図書館」。地域に新たな縁をつなぐ「ののさま文庫」を訪ねた

開架はなんと早朝7時!バラエティ豊かな選書が魅力


田んぼと山に囲まれる長岡市与板地域。

長岡市の市街地から車で約20分、のどかな田園風景の中に照覺寺は静かに佇んでいます。出迎えてくれたのは、住職の竹内清史さんと妻の美穂さん、そして清史さんの母・幸子さん。ののさま文庫は幸子さんを中心に、3人で運営しています。


照覺寺の境内。訪れた日はハロウィンが間近とあり、カボチャやオバケモチーフの色とりどりの装飾が施されていました。
温かみのある手書き看板。住職作の俳句が目を引きます。

オープン日は毎週日曜と月曜。開館は午前7時からで日曜は午後3時、月曜は正午12時まで。「朝7時から開く図書館」はかなり珍しいですが、朝活として読書に没頭したい方に喜ばれているそうです。


お寺×本の非日常空間。ソファに座ったり、畳に寝ころんだり、自由に読書を楽しめます。

「中へどうぞ」と案内され、寺内に入ってみると驚くのはその本の数! 2000冊以上の本が並んでおり、小説・実用書・図鑑・絵本・マンガ・写真集・コミックエッセイ・レシピ本などあらゆるジャンルがそろっています。お寺の蔵書と聞くとどこか古めかしいイメージが漂いますが、こちらは往年のベストセラーから新刊まで取り扱いのセンスが良く、本好きがうなるラインナップです。


「スイーツ」をテーマに選書した特設コーナー。
大人が楽しめる絵本をピックアップ。幸子さんおすすめのマンガも並びます。
広島県在住の本仲間「まりちゃん」により寄贈された本が並ぶコーナーも。
過去に「な!ナガオカ」でも紹介した松田ペットの看板写真集『例の看板』とカプセルトイの豆本、同作者の同人誌『ちほうとくぐらし』も発見!

棚ごとにテーマがあり、大人向けの小説や絵本、長岡の歴史・文化、仏教、幸子さんの思い入れが深い「京都」など、どれも興味深いセレクトです。本を借りられるのは一人3冊まで、貸出期間は1カ月間あるので、自宅でゆっくりと読書を楽しめます。


若い人がお参りに来ない……存続危機からの再生をめざして


照覺寺内にののさま文庫が誕生したのは、2022年8月のこと。取り組みを始めたきっかけは、お寺へお参りする若い世代が激減したことへの危機感でした。


「お寺の行事といえば、年4回の法要です。お経や

引用元
な!ナガオカ
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なみなみならぬ情熱と志で、ながおかのいいところを、なかまとともに伝えたい。 長岡市が運営する、長岡の魅力を市内・市外へ発信していくwebメディアです。

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