2026.08.03

区長をやってみた

 これはとある限界集落の区長を1年間勤めた記録である。


1. きっかけ


 それは私の住む地区での臨時総会でのこと。この年、私は仕事の都合だったか体調だったかの都合で出席できない父の代理で、はじめて区長選挙に参加したのでした。 この地区では毎年12月の住民総会で次年度区長を選出します。立候補する人はまずいないので、毎年選挙で選ばれます(過去にひとりだけ立候補した人がいたらしい)。 選挙と言っても小さな地区なので、あの人が選出されるだろうという下馬評はあります。そんなわけでわりと他人事で参加したのでした。


 結果、大方の下馬評通りにとある人が区長に選出されました。本人はその場にはいなかったのですが、奥さんが参加されていたので「結果を伝えておいてくださいねー」という感じで解散かな、と思われたそのとき。奥さんがぽつりと「うちの人は(区長が)できない」と言い始めた……! 議長兼区長が理由を聞いても奥さんは「できない」というばかりで、そのうちさめざめと涙を流しはじめる有様。議長は「こんな事態は初めて……」と困惑。奥さんを慰める女子たち。場に流れる「どうすんだこれ……」という空気。 それはさながら、紛糾した小学校の学級会のようでした。いや、まとめ役の先生が不在なぶん、小学校の学級会よりたちが悪いです。齢四十にしてまたあの空気感に晒されるとは思いませんでした。


 結局、その場で再選挙が行われることになりました。有力候補者なんて知らんので、急遽父にLINEで候補になりそうな名前を聞く私。 再選挙では2名(やはりその場に不在)が同数となり、さらにその二名での決戦投票が行われた結果、見事、私の父が選出されたのでした。


 いや、なんでやねん!? つか、なんで当事者みんな欠席してんねん!?


 まあでも決まってしまったものは仕方ないので、その結果を家に持ち帰って父に伝えたのでした。案の定、ウヘァという反応ではありましたが、選挙で決まったことだし、オレもできることは手伝うし、ということで、渋々受けるかという空気に持ち込んだのでした。


 ところがギッチョン!


 晩ごはんの買い物から帰ってきたら、父が「断った」と言うではありませんか。は? HA? は?


 断った理由を聞くと電話がどうのこうの。要は相手(当時の区長)の態度が失礼だっ

引用元
icoro
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新潟を拠点にDIYしてみたり、旅行してみたりしているブログ。メルマガをまとめた電子書籍「いころ放談」も意外と人気。いつのまにかあなたの生活に忍び寄っている、icoro(イコロ)です。

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