ある日突然博物館の売店をやることになった人の参考になるよう、売店運営の顛末をここに記す。
1. 事の発端
それは昨年2023年の秋頃。いつものように新潟県立歴史博物館開催の企画展の内覧会に行ったところ、とある学芸員さんに「ちょっと話が……」と別室(食堂兼フリースペース)に通されました。「え、私たちなんかやっちゃいました……?(心当たりがありすぎる)」とビビっていたら「売店を運営しない?」という予想外の話が飛び出てきたのでした。
ちなみに歴博(新潟県立歴史博物館)の売店は昨年2023年3月26日で閉店しています。
- ミュージアムショップ「柏屋」閉店のお知らせ(3/26までの営業) | 新潟県立歴史博物館公式サイトhttp://nbz.or.jp/p=28796
このときの話は
- 売店の運営期間は4月20日から6月9日までの春の企画展期間だけ。(でも、やる気があるならそのあとも入ってもらってかまわない。)
- 販売する商品は委託販売の形で提供される。それとは別に自分たちで仕入れたものを販売してもかまわない。
- このあと(11月頃)県報などでもテナントの募集をかける。が、たぶん応募はない。 (だから応募してくれない?)
という感じでした。このときは11月の募集のときに応募がなければ、ということで話を流しました。だって小売業なんてやったことないし……。
1.1. なぜ弊社なのか
弊社はこれまで小売業をやったことがありません。一応、オンラインショップはありますが、趣味みたいなもので生業とはいいがたい……。そんな弊社になぜ白羽の矢が立ったのか。それは!
- 内覧会などでちょくちょく歴博に出入りをしていてある程度勝手(お作法)がわかっている。
- PCが使えればどこでも記事くらい書けるだろ。ヒマそうだし。
という乱暴な論理からです! かーちゃんは家でPCいじってると遊んでるって思うみたいだけど、こっちはちゃんと仕事してるんだからね!
1.2. 伝統ある歴博売店問題
これはあとで知ったことですが、2000年の歴博開館当時も売店の応募はなかったらしいです。そのため長岡商工会議所が主体となって売店を運営するための会社「縄文屋」を設立。それが初代売店の「ミュージアムショ