新潟県十日町市では、各地で田植えが始まっています。
初夏の風がさわやかに吹き抜ける5月17日、農業法人「のうランド」さんの田植えにお邪魔しました!
のうランドさんは十日町エリアのおよそ60ヘクタールの農地を耕しています。
十日町市全域の田んぼが合わせて約4,000ヘクタールなので、およそ1.5%の田んぼを耕している計算!広大ですね。
こちらは兼業農家さんの田植え補助の様子。
田植え機に乗る方は真剣そのもの。隙間が空かないように、植えた苗を潰さないように植えていきます。
田植え機が植えそこねた場所は、直接手植えしていきます。
写真の方は、田んぼの持ち主。のうランドさんに手伝ってもらうようになってから、田植え作業がだいぶ楽になったとのこと。
苗が無くなれば苗代(苗を育てている場所)から補充します。育った苗が詰まった苗箱はけっこうな重さ。
一方こちらの田んぼでは……?
田植え機に苗を入れる作業中。つるりと入っていくので見ていて面白いです!
女性ももちろん田植え機に乗ります。現代の早乙女(さおとめ)のすがたですね。
※早乙女…昔の手植えをする田植えは主に女性の仕事だったそうで、田植えをする女性は早乙女(さおとめ)と呼ばれていました。
整然と植えられていく苗。秋の収穫が楽しみですね♪
田んぼ全体にまんべんなく植えるためには、田植え機が通った後の泥をならす作業も重要です。
この道具は、いわゆるグランドレーキですが、この地域では「いっぷり」と呼んでいるそうです。由来を聞きましたが、昔からそう呼んでいるけど理由は分からない……とのこと。方言のおもしろみですね。
ちなみに、田んぼの泥をならしていたのは、今年の新入社員のひとり!これからの活躍が楽しみです!
さて、田植えは植えて終わりではありません。来年の田植えのために苗箱をきれいに洗います。こちらもなかなかの重労働。
今日は学生さんがお手伝いに来てくれていたようです!地元のお母さんとパシャリ。
のうランドさんは元々は「黒沢集団栽培組合」という組合でした。その組合に所属していた3名の若者が中心となり、3年前に法人化。親世代が培ってきたノウハウや経験を今の世代に、そしてこれから米づくりの世界へ入ってくる新人たちへ引き継ぐために、”個人”の農業から”みんな”の農業へと方向転