かっこいい大人たちから「遊び」感覚でトリックを学ぶ
ガチャガチャ、カンカン、ギーッ。取材当日、片桐さんにお話を聞いた場所は、長岡市内川西にあるバイシクルショップ「GLOW」。専門的な自転車修理を行い、スポーツバイクを扱うお店です。この日も、店内では修理の音が鳴り響いていました。
GLOWへは長岡駅から車で15分ほどで到着。スポーツバイクだけでなく、一般的な自転車の修理も行っています。
片桐さんのお父さんが創業したこのお店は、全国のBMX愛好家が集まる場所になっていて、自転車をカスタマイズするために県外の人も訪れます。「たぶん(父の技術が)信頼されているんでしょうね。選手の僕としても、やっぱり一番信頼できるのはここなので」と片桐さんは言います。
4歳のときにBMXレースに出会い、6歳からBMXフラットランドを始めた片桐さん。「フラットランドはコースに行かなくても平らなところであればどこでもできるのがいいです」。
片桐さんのお父さんによると、長岡でフラットランドを含むBMXのフリースタイルが流行り始めたのは1995年頃。「10人もいないくらいのメンバーが夜な夜な集まって公園で乗っていたのが始まり」で、お父さん自身もBMXにハマって、自転車店で働いていたそうです。
そして、片桐さんが生まれた次の日に「俺、辞めて独立します」と宣言して、年を越した冬にGLOWを開業。「けっこうクレイジーだと思いませんか? (子どもが生まれたら)ふつう安定を求めるのに、逆ですよね」と笑う片桐さんは、この場所とともに成長していきました。
自転車を調整中の片桐さんのお父さん。日本では2000年前後にBMXが流行ったことや、当時BMXが雑誌で多く取り上げられて、ファッションとの結びつきが強かったことなどを教えてくれました。
「子どもの頃、お店にくるお客さんでかっこよくトリックをしている人たちがたくさんいて。それに影響を受けて6歳頃にフラットランドを始めたんですど、競技として始めるというよりは、遊びでなんとなく始めたっていう記憶なんですよね。小さい頃なので、あんまり覚えてないですけど、たぶん真似したかったんじゃないかな」(片桐さん)
もともとBMXは、1970年代初頭にアメリカ西海岸ではじまり、大人が乗る「モトクロス(バイク)」に憧れた子ど


