秋を感じさせる涼やかな風が吹く9月28日、「十日町縄文ツアーズ 〜笹山遺跡と縄文レストラン〜」が新潟県十日町市で開催されました。参加者の方は「縄文が好き」「縄文を楽しみたい」という想いで集まられたからか、終始興味津々で楽しい雰囲気の時間となりました。そんなツアーの様子をレポートします。
なんで十日町市で縄文!?
日本有数の豪雪地帯であり、日本一長い川「信濃川」が流れる十日町市。信濃川流域では多くの遺跡が見つかり、縄文時代には豊かな暮らしがあったことを示しています。また、笹山遺跡から出土した土器や石器は、1999年に新潟県内で初めて国宝に指定されました。国宝・火焔型土器を始め、織物、雪像の祭典「十日町雪まつり」、そして現在開催中の国際芸術祭「大地の芸術祭」といった、今も息づく芸術文化が「縄文」へ繋がっていると考えても不思議ではありません。
そんな十日町市で開催している「縄文ツアーズ」。学芸員による解説付きで博物館を見学したり、特別に本物の土器に触れたりと、縄文にたっぷり浸かれる内容です。笹山遺跡でいただく縄文レストランの特別メニューも見逃せません。
さて、ツアーの始まりは十日町駅から。貝や石でできた縄文アクセサリーを身に着けたら、車で3分程の十日町市博物館へいざ出発!
十日町市博物館の学芸員さんが縄文時代や土器について特別解説!普段は聞けない裏話やエピソードが盛りだくさん。質問タイムでは参加者の皆さんから「雪が多いのに暮らしは大変ではなかったか?」など様々な疑問が寄せられました。なお、雪があることでソリで移動が出来たりかえって生活しやすかった可能性があるそう。食料の保存にも向いていたのかもしれません。
持ち上げることができる火焔型土器のレプリカ。重さや大きさは本物と同じなんです。
見学の後はお買い物タイム〜♪縄文をモチーフにした文房具やアクセサリー、衣類にお菓子、フェリシモとコラボしたグッズにガチャガチャまで、ポップでカラフルなものから工芸的なものまでとにかく豊富な品揃えです!
こちらのお二人は十日町市博物館でのみ配布している火焔型土器のマンホールカードをゲット。とても嬉しそうでした。
博物館の後は車で10分程の笹山遺跡へ。今まさに足元に土器が埋まっているといわれている遺跡で、国宝土器の出土状況モニュメントを見学。※特別にライトアップされています。