注目を集める「引退馬の養老牧場」。胎内市「松原ステーブルス」の無料牧場見学でかわいい馬たちに癒されてきました。

無料の牧場見学とワンコイン乗馬体験ができるという胎内市の養老牧場「松原ステーブルス」に行ってきました。
養老牧場とは、競走馬や乗馬などの仕事を引退した馬が余生を送る牧場のこと。これまでこうした引退馬たちには、一部を除き「廃馬(殺処分)」という道しか残されていなかったものの、近年の引退馬への関心が高まりから、引退馬を引き取り、穏やかな余生が送れるよう世話をする「養老牧場」が注目集めています。松原ステーブルスもそんな養老牧場のひとつなんです。

日本海東北道中条ICから車で約5分ほど走ったところに松原ステーブルスはあります。入り口に近づくと、ひときわ大きなシンボルツリーと牧場の柵が見えてきます。

この日は乗馬体験がお休みとのことで、無料の牧場見学のみに参加することに。受付で記名と手指の消毒を済ませ、スタッフの誘導で厩舎へ向かいます。

こちらが厩舎入り口。馬は暑さに弱く、これからの暑い時期は牧場ではなく、風通しの良い厩舎に移されていることが多いんだそうです。気温が30度を超える日や馬の体調が優れない日などは乗馬体験を休みにするという決まりもあるんだとか。「馬優先」を謳う牧場のやさしさが伝わってきますね。
厩舎では、スタッフの方が馬たちを一頭一頭紹介してくれます。競走馬時代には賞金1億7千万円を獲得した「タイセイファントム」をはじめとする数頭のサラブレッドの他にも、木曽馬の「ミキティ」、母馬の育児放棄で食肉になる寸前だった寒立馬(かんだちめ(※))の「ハナちゃん」など、息がかかるほど近い距離で馬たちを眺めることができます。
(※)青森県下北地方の農耕馬で天然記念物

こちらは2頭仲良く並んで同じ馬房にいたミニチュアホース。出張イベント要員だそうです。サラブレッドの半分ほどの体高しかなく、人懐っこく大人しい性格です。
一番の新入りは、今年の冬に預託牧場のネグレクト(必要な世話をしないこと)により雪の中で放置され瀕死の状態だった「レイズアスピリット」という競走馬です。レイズアスピリットに対するネグレクトはニュースにもなり、その後クラウドファンディングで全国から支援が集めた松原ステーブルスが受け入れることになりました。
レイズアスピリットは6月27日に松原ステーブルスに到着していますが、新しい環境に慣れさせるため、一般開放は行われていません(現在の様子は公式ホームページやFacebookで確認できます)。

厩舎の横には馬場が。初心者やちびっこでも気軽に体験できるワンコインコース(500円)の乗馬体験では、スタッフが馬を引いてくれる「ひき馬」で、この馬場を3周します。
このほか、牧場の周りを囲む起伏に富んだコースをスタッフのひき馬で周る「森林外周コース」(2,000円/中学生以上限定)も。長時間ゆっくり楽しみたい方はぜひこちらを検討してみてください。
今回は、馴染みのない馬を身近に感じる貴重な体験ができました。涼しくなった時期に再び訪れ、今度は乗馬体験に挑戦してみたいと思います。
施設情報
施設名 | 松原ステーブルス (マツバラステーブルス) |
---|---|
住所 | 胎内市築地字築地原2484 |
TEL | 070-8489-8787 |
営業時間 | 11時〜16時※時期や天候により変更になる場合あり |
料金 | 牧場見学:無料 体験乗馬:ワンコインコース500円(約10分)、森林外周コース2,000円(約20分) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり |
外部リンク | https://matsubarastables.webnode.jp/ |

関連記事

注目記事ランキング


ログインして
もっと便利に!