公開日2021.11.30
最終更新日2021.11.30

【新潟 器 歳時記】上越市 falaj

【新潟 器 歳時記】上越市 falaj
公開日2021.11.30
最終更新日2021.11.30

【新潟 器 歳時記】上越市 falaj

新潟の地で作られる器を季節の料理とともにめぐる連載。第13 回目は上越市でガラス作家として活動するfalajの丸山慎二郎さんと淳代さんの器です。

2021年11月に開催された合同展に向けて作成した新作のFloating snow(フローティングスノー)シリーズは5,500円から。写真は11,000円の器。砕いた白いガラスを組み合わせ、電気炉で溶かし合わせて作り上げた独特の雰囲気が素敵。お刺し身を盛り付けただけで、こんなにも華やか。

ホリデーシーズンには華やかなガラスの器を

ガラスの器というと、涼やかな印象で夏に似合う。そんなイメージが強いけれど、「falaj」が作る器には、これから迎える華やかなホリデーシーズンに、ぜひ使ってほしいアイテムが数多くある。

アトリエ&売り場は、淳代さんのご実家が営んでいるブティック「F」に併設されている。

砕いた白色の板ガラスを組み合わせた「Floating snow」シリーズをはじめ、麻の葉や青海波(せいがいは)といった日本の伝統文様を描いた和柄シリーズなど、清楚で厳かな雰囲気が年末年始の華やかな席にとてもよく映える。

ガラスとは思えないような質感の器も数多く並ぶ。個性豊かな色使いや柄が食卓を華やかに彩ってくれそう。透明感のあるガラスはインテリアにも自然となじむ。

上越市にアトリエを構えるfalajは、丸山慎二郎さんと淳代さん、2人のガラス作家によるガラス工房。高校卒業と同時に単身ヴェネチアへ渡り、ガラスの技術を学んできた慎二郎さんと、上越市でガラス工房を営み、創作活動を行っていた淳代さん。2人を引き合わせたのは、なんと小誌に載っていた淳代さんのインタビュー記事だったそう。

丸山慎二郎さんと淳代さん。今回の取材でお会いするのは2度目ですが、いつも仲良しで、取材しているこちらまで心が和みます。

falajの代表作といえば、色とりどりの板ガラスを組み合わせたカラフルな四角い器。ぽってりとしたフォルムが愛らしく、小物入れなどにしてもかわいい。しかし、今回アトリエで一際存在感を放っていたのは真っ白な器。

カラフルな色使いはfajalならでは。体験させていただいたこともありますが、センスよく板ガラスを並べるのは…なかなか難しかったです。

この春から制作を始めたという「雪の器」や、前述したFloating snowもそう。陶器にも見える不思議な質感は、さまざまな料理を上品に仕上げてくれそう。カラフルな器も、白い器も、日々の料理を美しく飾ってくれる。魔法みたいなガラスの魅力をfalajの器で感じてほしい。

アトリエにある電気炉。カットした板ガラスを組み合わせて、電気炉で2回に分けて焼く。作業工程が多く完成までに最短でも2日ほどかかるそう。そのためフュージング技法のつくり手は少ないのだそう。

falajの器の数々

2021年の春の個展用に制作した雪の器(左27,500円、右11,000円)。3層のガラスで作られており、ずっしりとした重厚感がある。「今年は雪がすごくて…それでも僕たちにとっての雪は、とても『美しいもの』として存在しているので、それを表現したかったです」(慎二郎さん)。
西洋生まれのガラスにあえて日本の伝統文様を組み合わせた和柄シリーズ。15cm×15cmサイズで各5,170円。左が青海波、右が鹿の子。他にも柄違いやサイズ違いもあり。和柄を施した型紙をガラスに貼り付け、研削材を吹き付けて模様を彫っていくサンブラスト技法。
花びらの正体は粉ガラス。粉ガラスで作った花びらを重ねるごとに焼いて冷ます、といった工程を繰り返して作るパウダーシリーズ。完成までになんと5日は掛かるのだそう。角皿 花絵付(赤い花は10cm×10cmで2,750円、黄色い花は8cm×8cmで1,650円、小鉢は4,290円)。
曖昧な色(中間色)の板ガラスで作った角皿も今年の新作。左は13cm×13cmで各3,850円、右は8cm×8cmで各1,430円。ミッドセンチュリーなインテリアにありそうなカラーリングが、どこかアンティークな雰囲気を醸す。

作家Profile
falaj(丸山慎二郎さん、丸山淳代さん)/上越市出身の慎二郎さんと、長野県出身の淳代さん。それぞれ異なる世界でガラスを学び、2010年にfalajを設立。作品作りに加え、ワークショップなどでガラス体験も実施。

店舗情報

店舗名 falaj
住所 上越市大学前65(ブティックF内)
TEL 025-523-1696
営業時間 10時〜18時
定休日 日曜、第3土曜、ほか臨時休業あり
駐車場 5台
備考 新潟伊勢丹「越品」コーナー、赤倉観光ホテルなどでも販売。
問い合わせは【Mail】falaj@marble.ocn.ne.jp まで。

photo:中田洋介 <中田写真事務所>

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この記事を書いた人
kouno

3度の飯より酒が好き。いや、米も好き。あと、猫も好き。収入の8割は食費に費やす自称グルマン河野が、毎日の献立作りに使えるネタから、女性ひとりでは入りにくいようなお店の話まで。間口は狭く、出口は広い「食」の話をお届けいたします。

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