公開日2022.06.22
最終更新日2022.06.22

陶芸体験も! 沼垂で出会える“青人窯”のモダンな器

陶芸体験も! 沼垂で出会える“青人窯”のモダンな器
公開日2022.06.22
最終更新日2022.06.22

陶芸体験も! 沼垂で出会える“青人窯”のモダンな器

【新潟 器 歳時記】新潟市 青人窯

新潟の地で作られる器を季節の料理とともにめぐる連載。第19回目は新潟市で作陶を行っている「青人窯」の器です。

「雪山でいう日陰側の雪をイメージした」という新作のスノーグレーシリーズ。こちらは8寸プレート(5,500円)。今後さまざまな新シリーズに挑戦していきたいという大山さんのチャレンジが、この作品からスタートする。

10年の節目を迎え 新たな作風に挑み始める

新潟市中央区にある沼垂テラスに工房を構え、今年9月で10年の節目を迎える青人窯。県内に限らず、全国各地にファンを持つ人気の窯だ。

お店に並ぶさまざまな器。どれもシンプルだけど、テーブルの上で存在感を放つたたずまい。

青人窯の定番の器は、2種類の陶土と4種類の釉薬を主軸に作られていて、どれもシンプルで料理を選ばない。

土は岐阜県と滋賀県から取り寄せ、器に使う釉薬は作陶家である大山育男さんが手作りしている。

作陶家の大山育男さん。とても穏やかなお人柄だけど、陶芸について話し始めると、おもしろい話がどんどんと…!

新潟市秋葉区でとれた柿の木を薪ストーブで燃やして作った柿灰釉や、南魚沼市の火山灰を用いた若草色の魚沼緑灰釉など、新潟の自然を生かしたものもあって愛着が湧く。

益子の窯元で器作りの基礎を学び、修業を積んだ後、2008年に長岡市で築窯。この道33年、培って「もともと美濃焼や萩焼といった古典的なものが好きなので、粉引の器を作りたいと思っていたんですが、柿灰釉に出会ったりしていくうちに今の作風になっていきました」。

青人窯の器は、大山さんいわく「和食器と洋食器の中間で、今は洋食器寄り」とのこと。確かに、リムの付いたプレートやフチに立ち上がりのあるデザインは家庭でラフに作る洋食によく似合う。

「10年を機に、今後は徐々に“和食器寄りの中間”を作っていきたいです。今も新潟の土を使った粉引を作っていますけど、ごく一部。20周年を迎える頃には、本格的に新潟の土と釉薬を使った新潟焼(仮称)を作りたいと思っています」。

現在、大山さんが作る粉引の作品の一部がこちらに。

土の温もりを感じるけれど、極限まで削られた器は驚くほど軽くて使いやすい。現代の暮らしになじむよう作られた青人窯の器、そのモダンな佇まいをぜひ食卓で。

青人窯の器の数々

9寸リムプレート(7,560円)。とても鮮やかな発色をするコバルトという金属を用いた釉薬。鉄分の多い松の灰を加え、色味を落ち着かせているのだそう。広めに取られたリムによって余白が生まれ、いつもの家庭料理をぐっとモダンに仕上げてくれる。
幅広リムプレート(5寸2,200円、7寸4,510円)。こちらも青人窯の定番商品。5寸のほうは取り皿やケーキ皿などにちょうどよく、7寸は一人前のメインディッシュを盛り付けるのにおすすめ。釉薬も各種あり、同じ形でも微妙にニュアンスが異なるので、お気に入りを見つけてほしい。
たっぷりサイズがうれしい、マグカップ(各2,860円)。撮影後、手に取ったカメラマンが思わず「持ちやすい!」と声を発してしまうほど、本古典的な手回ろくろで挽いている粉引シリーズ。こちらの片口(6,500円)は、季節野菜のあえものや煮物など、やはり和食を引き立ててくれそう。「新潟の土をじわじわ混ぜています。味を出そうとすると扱いにくい土になってしまって…その加減が難しくも楽しいです」。
ブロックプリントの八角皿(各4,950円)。本来、布などを染色するインド伝統の技法のひとつ「ブロックプリント」に使われる版木(はんぎ)を用いて装飾したシリーズ。「これまで作ってきた作風とは異なりますが、スノーシリーズ同様、新たな可能性を感じています」。

作陶家Profile
大山育男さん/新潟市生まれ。筑波大学工学部、新潟大学教育学部美術科、陶磁器意匠研究所を経て、岐阜県土岐市にある窯元でろくろ師として2年従事。2012年、青人窯を設立。作品作りに加え、陶芸教室や体験も実施。

青人窯の器の購入先>>

店舗情報

店舗名 青人窯
住所 新潟市中央区沼垂東3-5-24
TEL 090-2246-1687
営業時間 10時〜17時 
定休日 月〜水曜 
駐車場 なし
備考

photo:中田洋介 <中田写真事務所>

この記事を書いた人
Komachi編集部 Kouno

3度の飯より酒が好き。いや、米も好き。あと、猫も好き。収入の8割は食費に費やす自称グルマン河野が、毎日の献立作りに使えるネタから、女性ひとりでは入りにくいようなお店の話まで。間口は狭く、出口は広い「食」の話をお届けいたします。

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