安心して産める、育てられる街へ Niigata city mama’s discussion
各市町村でさまざまなスタイルを展開する子育て支援制度。今回は、私たちが暮らす新潟市の子育て支援制度について、現役子育てママたちがディスカッションする第1弾。妊娠中から産後ケアまで、新潟市の子育て支援制度の“今”に迫ります。
メンバー
新潟Komachi編集長
佐藤亜弥子
中学2年生と小学6年生姉妹のママ。
娘たちの反抗期に向き合う毎日。
Mさん
4歳の男児のママで、現在第2子妊娠中。
休日は息子と公園で遊ぶことが多い。
Sさん
生後4カ月の女児のママ。36歳で出産。
職業はフリーランスのデザイナー。
vol.1 テーマ 新潟市の妊産婦医療費助成制度のいま
新しくなった新潟市の 妊産婦医療費助成制度とは?
佐藤「新潟市では令和5年度から妊産婦医療費助成制度の所得制限が撤廃され、すべての妊産婦が助成を受けられるようになりました。これは政令指定都市では初の取り組みとのことなんですが、お二人はこの制度は実際に利用されましたか?」
Sさん「実は私、妊娠中に膀胱炎になってしまったのですが、その時に利用しました。病院への受診が1日530円で済むので、頻繁に通院しても負担にならなかったのがありがたかったです。妊婦さんは薬の制限などもあるので、こういった行政のサポートがあるのは本当に助かります。」
Mさん「4年前に長男を出産した時はなかった制度なので、2人目を妊娠中の今、とても助かっています。長男の妊娠中は体調面で不安なことも多かったのですが、医療費や薬代のことを考えると受診に慎重になっていました。妊産婦医療費助成制度を利用すれば、検査も530円でできますし、安心して医療を受けられます。」
佐藤「正直、この制度を知った時は驚きましたね。通院だけでなく、入院の場合も入院費が1日1,200円なんですよね。」
Mさん「そうなんです! 産後1カ月は疲れも溜まっていて体調も崩しやすい時なので、出産日の翌月まで制度が利用できるのもありがたいです。」
子育ての不安を和らげる 多面的な支援や制度も
佐藤「新潟市の妊産婦・子育て世代向けの制度で、他にも印象的だったものはありますか?」
Mさん「私は『にいがたスマイルギフト』です。妊娠届を提出した際に助産師の面談を受けると5万円、産後も新生児訪問などで面談を受けると子ども1人につき5万円が支給されるものですが、これも1人目の時にはなかったです。」
Sさん「私も利用しましたよ。新生児の服や寝具など、生まれる前に買いそろえるだけで想像以上にお金がかかりましたし、ベビーカーといった大きな出費にもその費用を充てることができました。産後もオムツや哺乳瓶などの購入の足しにもなりましたね。」
Mさん「スーパーや飲食店で割引などのサービスが受けられる『すこやかパスポート』も便利ですよね。使えるお店や施設は700軒以上あるようで、もっと使いこなさなければと思っています(笑)。」
佐藤「『すこやかパスポート』は私も買い物でよく使います! 今年度から対象が高校生までに拡大されましたよね。」
Sさん「私は『赤ちゃんの駅』を頻繁に利用しています。スマホのアプリを使えば、外出先でオムツ替えや授乳ができる施設を簡単に見つけられるので、娘を連れて安心しておでかけができます。」
佐藤「なるほど、気軽に施設を利用できるのはありがたいですね。お二人の話を聞いていると、以前よりも子育て支援制度が充実してきているんですね。」
Mさん「新婚さんや結婚予定のカップルがサービスを受けられる『結(ゆい)パスポート』という制度もあるんですよね。結婚から子育てまでトータルで支援に取り組んでいるのはすばらしいことだと思います。」
Sさん「結婚・出産前から制度や情報を知る機会がもっとあれば、その後の生活がイメージしやすいかもしれませんね。経済的な心配や子育ての不安を少しでも減らして、出産や育児にのぞめるのは精神的にもプラスだと思います!」
【Discussion memo】
・新潟市の「妊産婦医療費助成制度」
申請日から出産日の翌月末日まで、妊産婦の保険適用の医療費を助成する制度。通院1日530円、入院1日1,200円の一部負担金で受診可能。
・「にいがたスマイルギフト」
妊娠届出時に面談を受けた妊婦に5万円、出産後に新生児訪問などで面談を受けた養育者(原則母)に、児童1人あたり5万円を支給する出産・子育て応援事業。
・その他、新潟市独自の子育て支援事業
にいがたっ子すこやかパスポート…協賛店での提示で、商品の割引や特典を実施。
新潟市赤ちゃんの駅…授乳やおむつ交換のスペースを提供する公共・民間施設。
結パスポート…新婚や結婚予定のカップル対象。協賛店での提示で割引などのサービスが受けられる。
ここ数年で子育て支援制度がグッと充実してきている新潟市。出産や子育てに不安がある人も、こんなに手厚いサポートがあれば安心して家族の未来を描けそうですね。
第2弾は、産後ママの心強い味方「産後ケア事業」についてお届けします。10月中旬にアップ予定なので、ぜひチェックしてみてください。
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