安心して産める、育てられる街へ Niigata city mama’s discussion VOL.2
2人のママとKomachi編集長が、新潟市の子育て支援の“いま”に迫る座談会第2弾。今回は利用料金などが改正された「産後ケア事業」をはじめ、産後のママと赤ちゃんの暮らしに役立つ制度や支援について語り合います。
メンバー
新潟Komachi編集長
佐藤亜弥子
中学2年生と小学6年生姉妹のママ。
娘たちの反抗期に向き合う毎日。
Mさん
4歳の男児のママで、現在第2子妊娠中。
休日は息子と公園で遊ぶことが多い。
Sさん
生後4カ月の女児のママ。36歳で出産。
職業はフリーランスのデザイナー。
vol.2 テーマ 新潟市の産後ケア事業のいま
産後の体調回復や メンタル状態は人それぞれ
佐藤「前回のディスカッションでは、新潟市の『妊産婦医療費助成制度』や『にいがたスマイルギフト』など、産前産後に利用できる制度について話し合いました。SさんもMさんも、実際のところ産後の生活っていかがでしたか?」
Sさん「産後は母や夫の力を借りて過ごしていましたが、体がしっかりと回復しないまま、家事と育児を両立するのはとても大変でしたね。」
Мさん「初めての出産&育児だと、夜中の授乳で睡眠不足になったりもしますし、体力的にも精神的にもキツイ時期ってありますよね…。」
Sさん「うちの場合は夫がかなり協力的な方だと思いますが、それでも『もう少し協力してほしい!』と思ってしまうこともあるくらいなので、ご主人やご両親に頼れないママは相当キツいのでは…と考えてしまいました。」
どう変わった?新潟市の産後ケア事業
佐藤「子どもを産んだばかりのママのメンタルケア…本当に大切ですよね。私も産後は本当にキツかった…。子どもはもちろん、自分の体も思うように動かなかったりで、何度も泣きましたよ。ホルモンのバランスも変わっていますしね。誰かに助けを求めることって本当に大切!私は当時、制度を全然知らなかったのですが、いま、新潟市の産後ケア事業が以前よりも利用しやすくなったそうです。お二人はご存じでしたか?」
Мさん「2人目の母子手帳をもらった際に、産後ケアの案内チラシが入っていて、そこで具体的な内容を初めて知りました。1人目の時は自分で何とかしなければという気持ちが強くて、利用しませんでしたが、今回はぜひ利用したいです!」
Sさん「私も利用しなかったのですが、友人が宿泊ケアを利用したそうです。1泊2日3食付きで5,000円で、気軽に利用できて良かったと聞きました。赤ちゃんを預かってもらえて、朝までぐっすり眠れたと聞いて、私も利用してみればよかったなぁと(笑)。」
Мさん「1人目のときの産後ケアは、たしか1泊数万円だったと思います。確かに以前より利用しやすくなりましたし、宿泊ケアと日帰りのデイケア、訪問ケアとスタイルを選べるのがいいですね。2人目の産後は上の子の世話もあるので、デイケアの利用を考えています。」
Sさん「調べてみると、産科クリニックや助産院、個人経営の助産師さんと、産後ケア事業を行っている施設って意外と多いですね。」
Мさん「産後でいえば、助産師が自宅に訪問してくれる『こんにちは赤ちゃん訪問』も助かりました。授乳や沐浴など育児に関するアドバイスから、地域の子育て支援サービスの紹介や予防接種のスケジュールの説明と、いろんな情報をもらえて心強かったです。」
Sさん「そう考えると、新潟市の産後の支援って手厚い方ですよね? 欲を言えば、産後の不安や体調の変化は人それぞれなので、産後ケアに関しては産後1年くらいまで利用期間を延長してもらえると、さらに安心して子育てができると感じました。」
佐藤「産後ケアの重要性が高まっているからこそ、より便利な制度の検討や情報提供の仕方も工夫していく必要がありそうですね。より多くの方が安心して出産・育児ができる環境づくりが進むことを願います。お二人とも、ありがとうございました!」
【Discussion memo】
・新潟市の「産後ケア事業」
産後のお母さんと生後6カ月未満の乳児を対象に、心身のケアや沐浴、授乳などの育児指導を実施。宿泊ケア、デイケア、訪問ケアの3種類あり。利用料は、各サービスを初めて利用する場合、1日(回)目の自己負担料は無料。2日(回)目以降は、宿泊が1泊2日5,000円、デイ1回2,000円、訪問1回1,000円。
・「こんにちは赤ちゃん訪問事業」
赤ちゃんが生後4カ月になるまでに、助産師・保健師がすべての家庭を訪問(無料)。赤ちゃんの体重測定、育児やお母さんの産後の体調についての相談・保健指導を実施。
現役ママたちのリアルな声とともに、2回にわたり新潟市の子育て支援制度についてお伝えしてきた「Niigata city mama’s discussion」。以前よりも支援制度が充実し、結婚前から妊娠、産後までトータルでサポートしてくれることが分かりましたね。今回の座談会では語りきれなかった制度もまだまだありますので、これから結婚する方はもちろん、妊娠や出産を控えた方々はぜひチェックしてみてください♪私たちが暮らす新潟市が「安心して産める、育てられる街 」として、もっと広く認知されることを願います。
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