公開日2026.09.22
最終更新日2026.09.22

【お米って、愛だろ?】人気料理家に聞く、お米を愛する、その理由。vol.1 長谷川あかりさん

【お米って、愛だろ?】人気料理家に聞く、お米を愛する、その理由。vol.1 長谷川あかりさん
公開日2026.09.22
最終更新日2026.09.22

【お米って、愛だろ?】人気料理家に聞く、お米を愛する、その理由。vol.1 長谷川あかりさん

お米は毎日の食卓に欠かせないもの。けれど、そのおいしさや魅力を改めて考える機会は意外と多くありません。そこで今回は、お米を知り尽くした2人の人気料理家にインタビュー。ごはんへの愛が深まるエピソードをご紹介します。

料理家、管理栄養士
長谷川 あかりさん

子役タレントとして活動後、結婚を機に芸能界を引退。大学で栄養学を学び、管理栄養士資格を取得。身近な食材と少ない手間で作れる、食べ疲れないレシピを発信。

作る人の思いを受け継ぎ、記憶をつないでいくおにぎり

食事を大切にしたい。けれど、仕事や家事に追われ、台所に立つ気力が残っていない…。料理家の長谷川あかりさんが提案するのは、そんな日に寄り添うレシピです。手順通りに作ればきちんとおいしくなるという信頼から、SNSでは「あかりを信じる」という言葉が広がりました。

長谷川さんのお米の原風景は、幼少期にさかのぼります。母方の祖父母が山形で農業を営み、実家にはいつもたくさんのお米がありました。

「祖父母からは、愛情を注いで作っているのだから、お茶碗に一粒も残してはいけないと言われて育ちました。なかでも心に残るのは、祖母が山形から東京に持ってきてくれた大きなおにぎり。冷めたごはんにしんなりとなじんだのりと自家製の梅干しのおにぎりは、忘れられない思い出の味です。だからか私は、今でも冷めたごはんがすごく好きなんです。冷めると粒の輪郭がはっきりして、噛めば噛むほど甘みが引き立つ気がして」

芸能活動が思うようにいかず食欲が落ちていた頃、レシピ本を眺めているうちに久しぶりにおなかが空き、料理を作るようになったという長谷川さん。やがて、周囲の友人にも具材を工夫したおにぎりを振る舞うように。

「お米って何でも受け止めてくれるし、私も誰かを喜ばせることができるんだと思えました。誰かのために作ったもので、結局は自分自身も支えられていたんです」

頑張りすぎなくていい。お米を炊けば、それで十分

長谷川さんが提案するのは、まずお米を食卓の中心に置き、そこにお肉や魚、野菜などを組み合わせていく食事の考え方。

「お米は和食に限らず、ハーブやスパイスを使った料理にも自然になじみ、ごはんの甘みが加わることで、料理全体の味わいもまとまります。決まった型に縛られず楽しめることも、お米の魅力です」と長谷川さん。冷蔵庫にある食材をごはんと組み合わせる柔軟さが、忙しい日々の食事を支えてくれます。

栄養バランスを考えながら、一汁三菜を整えた手作りの食事を用意する。そんな理想があっても、毎日続けるのは簡単ではありません。

「思うような食事を用意できない日は、『もっとちゃんとしなければ』と自分を責めるきっかけにもなります。『本当はこうありたい』と願う自分がいるから、辛いんですよね。理想を全部手放すのではなく、思いも大切にしながら現実的な形に落とし込んでいく。それをレシピで実現したかったんです」

長谷川さんが届けるのは、ただ手間を省くための料理ではありません。食事を大切にしたいという気持ちはそのままに、今の暮らしで無理なく続けられる形へ整えていく。その土台にあるのが、お米です。

「料理する気力がない日は、無理に何品も作らなくてもいい。自分で炊いたごはんがあれば、そこに何かをのせるだけでも立派すぎるくらい素晴らしい食事だと思うんです」

学生の頃から、小腹が空いたときにはおにぎりを選ぶことが多かったという長谷川さん。今もおにぎり店を見つけると、つい立ち寄ってしまうそうです。

「私の周りでも、小腹が空いたときにおにぎりを選ぶ人が少しずつ増えていて。お米を食べることが、自分をいたわる選択として見直されているように感じます」

健康のため、栄養のため、あるいは主食だから。お米を食べる理由はいくつもあります。でも、長谷川さんが大切にしているのは、もっとシンプルな感覚でした。

「結局、私はお米が食べたいから食べているんです。価格が変わっても、おいしさや心が満たされる感覚まで変わるわけではありません。自分を大事にすることは、食事を大事にすることとかなり近いと思うんです。自分は何を食べたいのか。その気持ちに耳を傾けることも、自分を大切にすることのひとつなのかもしれません」

誰かのためにおにぎりを握った学生時代も、自分のためにごはんを炊く今も、根底にある長谷川さんの思いは変わりません。一粒の先には、誰かを思って作った記憶や、何気ない食卓の風景があります。

長谷川さんにとってお米は、料理と暮らし、人と人をつなぐ存在。これまでも、これからも、日々の食卓をともに歩んでいくパートナーです。


炊きたてごはんをもっとおいしく味わう!とっておきのおかずレシピ

甘辛豆腐煮込みのせごはん

やわらかな豆腐に甘辛い煮汁がじんわり染みた、夜遅くでもほっと味わえるご自愛レシピ。

《材料(2人分)》

・豆腐(木綿・絹ごしどちらでも)…1丁(約350g)
・日高昆布…3g(約7cm角)
・ごはん…2人分
・千切りショウガ、小口切り小ネギ(あれば)…各適量

【A】
・料理酒…50mL
・水…50mL
・しょうゆ…大さじ1と1/2
・みりん…大さじ1と1/2
・砂糖…大さじ1/2

�@豆腐は縦・横半分に切り、さらに厚みを半分にして8等分にする。

�A【A】を入れて混ぜ、昆布と豆腐を加える。中火にかけ煮立ったらアルミホイルで落としぶたをし、弱めの中火で約10分煮る。

�B煮汁が約1/3量になるまで煮詰めたら火を止める。

�C器にごはんを盛り、煮込んだ豆腐を煮汁ごとかける。ショウガと小ネギを添えて完成。


一生推したい!私の殿堂入りごはんのおとも

井上商店の梅ひじき

やわらかくしっとりと炊き上げたひじきに国産の梅の実をブレンドしたソフトふりかけ。梅の程良い酸味と食べ応えのあるひじきが絶妙にマッチし、白ごはんにのせれば箸が止まらないおいしさ。おにぎりにしても◎。

この記事の画像

関連記事

キーワード

注目記事ランキング

ログインして
もっと便利に!