レトロな空間が心地いい。長年愛され続ける新潟の喫茶店 6選

近年、再び注目を集めているノスタルジックな雰囲気の喫茶店。今回は、新潟で長年愛され続けているレトロな喫茶店をまとめました。どのお店も、ドアを開けるとまるで昭和にタイムスリップしたかのよう。たまには街の喧騒から逃れ、ゆったりと流れる時間に身を任せてみませんか?

シャモニー 古町店

シャモニー 古町店

ゆったりとした店内で、まわりを気にせず、自分だけの自由時間を楽しんで。

シャモニー 古町店

30年前に購入したという、イタリア産のエスプレッソマシン。今も現役。

シャモニー 古町店

3種類あるセットメニューは開店から14時まで。写真はBセット(600円)

心地よくて懐かしい色あせないハイカラ空間

店内に漂う空気はまさに“ハイカラ”。絶妙なカラーのステンドグラスをはじめ、ベロア調のソファや椅子など、いい具合に年季を帯びたインテリアは、オーナーの野沢信行さんが研修で訪れたヨーロッパから持ち帰ったもの。開店46年を迎える今も色あせることなく、多くのコーヒー好きを癒やし、どこか懐かしい気分にさせる特別な力を持っている。
自家焙煎が自慢の店だけあって、店内にはコーヒーの香りが漂い、その香りに包まれているだけでも幸せな気分に。今の時季は、ふわふわのホイップクリームにシナモンココアパウダー、シナモンスティックを添えたカフェカプチーノもおすすめ。豊かな時間の流れと揺るぎない一杯をぜひ。

  • 店名:シャモニー 古町店
  • 住所:新潟市中央区古町通5-591
  • 電話番号:025-228-7189
  • 営業時間:8時~19時
  • 定休日:1月1日・2日
  • 駐車場:なし
  • 備考:終日喫煙可

喫茶 カンポス

喫茶 カンポス

ノスタルジックな色合いが愛らしいクリームソーダ(450円)

喫茶 カンポス

アイス、フルーツ、生クリームがのった王道のプリンアラモード(560円)

喫茶 カンポス

やわらかめのスパゲッティーがまたおいしい。ミートソース(650円)

多くのファンを魅了するマスターの所作と人柄

薄焼き卵を折り重ねたふわふわのたまごサンドに、ひき肉たっぷりのミートソース。ほかにも、ハンバーグ定食やグラタンピラフなど、食事メニューの多さに驚く。「この辺りはごはん屋さんが少なかったから、食事メニューを充実させたんです。それぞれにリピーターさんがいるから、減らすわけにはいきません」と、マスターの藤田吉春さん。ベストに蝶ネクタイといったトラディショナルなスタイルを守る名物マスターの、スマートな振る舞いや人柄も魅力のひとつ。注文を受けるとリズミカルに料理を作り、ピンと伸びた背筋で出来たての料理をサーブ。何とも美しい一連の流れに、心地よく見とれてしまう。長年愛される理由はここにあるのかも。

  • 店名:喫茶 カンポス
  • 住所:新潟市東区中山5-21-10
  • 電話番号:025-275-7505
  • 営業時間:10時~22時30分
  • 定休日:第3火曜
  • 駐車場:4台
  • 備考:終日禁煙

Soup&Cafe 香里鐘

Soup&Cafe 香里鐘

ノスタルジックな雰囲気が漂う店内。水槽の明かりも心地いい。

Soup&Cafe 香里鐘

食事を楽しんだ人はロシアンティー(100円)で一息つくのもおすすめ。

Soup&Cafe 香里鐘

11時から14時までのプレートセット(950円)

喫茶店文化を発信し続ける古町の癒やし空間

古町に根を張り44年。創業当時から変わらぬ店のこだわりは、癒やし。ブリキの傘を被ったオレンジ色の優しいライトに照らされた店内。コーヒー片手に人工クラゲがたゆたう姿を眺めていると、自然と肩の力が抜けていく。「喫茶店ならではの雰囲気を、若い人にも知ってもらいたい」と、マスターの山岸さんはここ数年、気軽に香里鐘の味を楽しめるテイクアウトメニューにも力を入れている。「まずはそれをきっかけに店のことを知ってもらって、次は店内でコーヒーを飲んでみたいと思ってもらえれば」。独特の世界観は足を踏み入れてみないとわからない。フーフーしながら食べるグラタンも、食後の一杯の染み入るおいしさも、席に着いてからのお楽しみ。

  • 店名:Soup&Cafe 香里鐘
  • 住所:新潟市中央区古町通6-978 富士屋ビル2F
  • 電話番号:025-224-6581
  • 営業時間:8時~21時30分(モーニング11時LO、ランチ16時LO、ディナー21時LO)
  • 定休日:なし(元旦のみ休み)
  • 駐車場:なし
  • 備考:終日分煙

自家焙煎の珈琲専門店 シティーライト

自家焙煎の珈琲専門店 シティーライト

奥様の長さんとの会話も楽しみのひとつ。彼女に会いに遠方から訪れる人も。

自家焙煎の珈琲専門店 シティーライト

カクテルグラスで提供する琥珀の女王(900円)。豆は通常の倍の量を使用。

自家焙煎の珈琲専門店 シティーライト

コーヒーは、なめらかな口当たりが特徴のネルドリップで。

ゆっくりと時間が流れる空間で至福のデザートコーヒーを

高田商店街にあるビルのらせん階段を上った先にある、ほのかにコーヒーの香りが漂うクラシックな雰囲気の空間。コーヒーのおいしさに魅了されたオーナーがオープンし、現在は奥様がお店に立つ。
オーダーをすると、お手製のネルフィルターで丁寧にドリップ。その静かな時間が心地よく、この場所だけ時間がゆっくりと流れているような感覚に包まれる。奥様のおすすめは、豆のおいしい部分だけを抽出したデミタスに甘みを加えて冷やし、最後に生クリームを浮かべた「琥珀の女王」。まるでカクテルを作るような光景と、黒と白のきれいな二層にうっとり。濃厚なコクと程よい甘みが広がる新感覚のテイストは、一度飲めば魅了されてしまうはず。

コーヒー&レストラン ピノキオ

コーヒー&レストラン ピノキオ

手作りホワイトソースに香り高いカレーが絡み、一層濃厚な味わいに。

コーヒー&レストラン ピノキオ

焼きプリン(530円)。大きな自家製のプリンは口当たりがとってもなめらか。

コーヒー&レストラン ピノキオ

格子状の木枠から穏やかに外の光が入る店内。暗すぎず、明るすぎない絶妙さ。

マスターの思いが詰まった名物料理の数々

スパゲッティグラタン、通称“スパグラ”で知られるJR加茂駅前の名喫茶。この味を求めて遠方からも多くのファンが訪れる。このメニュー、実は生い立ちもまた魅力的。「創業当時、グラタンは高級料理だったから。地元の高校生たちに『マスター、グラタンを腹いっぱい食べさせてよ』と言われてね。手に入りやすかったスパゲッティを使って、グラタンにしたんです」。今では、カレーやトマトソースを加えた変化球も登場。
「赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも食べられる料理」を信条とするマスター。スパイスが香る自慢のカレーも味はマイルドで優しい。かつて幼かったお客さんが自分の子どもを連れてやってくる。そんな文化がこの店には根付いている。

  • 店名:コーヒー&レストラン ピノキオ
  • 住所:加茂市駅前4-14
  • 電話番号:0256-52-6339
  • 営業時間:11時~21時(月曜は16時まで)
  • 定休日:火曜
  • 駐車場:共有あり
  • 備考:Wi-Fiあり、終日禁煙(喫煙ボックスあり)

喫茶 ロンドン

喫茶 ロンドン

懐かしのインベーダーゲームもいまだ現役。これもずっと残ってほしい。

喫茶 ロンドン

特製プリンアラモードは、創業以来手作りを続ける自家製プリンが決め手。

喫茶 ロンドン

お店の看板メニュー、ナポリタン(650円)

昭和レトロとはまさにこれ!地元で愛される名喫茶

JR燕駅から程近い商店街に、50年以上前から店を構える「喫茶 ロンドン」。懐かしのインベーダーゲームから、トマトケチャップたっぷりのナポリタン、店先の食品サンプルまで、まるで昭和にタイムスリップしたかのようなノスタルジックなたたずまい…そう、これこそがザ・喫茶店。
店を切り盛りするのは、優しい人柄がにじみ出る吉野さんご夫婦。調理はご主人、接客は奥様、と役割分担もばっちり。ご主人が作る料理はどれもボリューム満点。なかでも創業当時から続く人気メニューのナポリタンは、グリーンピースにマッシュルーム、ハム、ウインナーと具だくさん。ご主人の料理におなかが満たされた後、奥様の笑顔にも心が癒やされる。

  • 店名:喫茶 ロンドン
  • 住所:燕市穀町3-1-1
  • 電話番号:0256-62-3615
  • 営業時間:11時30分~24時
  • 定休日:なし
  • 駐車場:なし
  • 備考:終日喫煙可

情報は掲載当時のものです。念のため電話で情報をお確かめになってからお出かけください。閉店店舗については、随時メンテナンスを行っています。間違いを通報する