特集

噂のカレー食いやがれ!

村上春樹を魅了した刺激

「Curry Specialty Store VoVo」の野菜&ビーフのコンビネーションカレー
野菜&ビーフのコンビネーションカレー 1,000円(ランチはサラダ付き)

Curry Specialty Store VoVo(ボボ)

新潟市中央区本町通

映画化された「ノルウェイの森」や「1Q84」など数々のベストセラー小説を世に送り出してきた、日本を代表する世界的作家・村上春樹。彼の愛したカレーが、私たちの新潟で再現されている。2005年に惜しまれつつ閉店した東京・原宿のカレー店「GHEE(ギー)」。村上が通い詰めたこの店の厨房(ちゅうぼう)を任されていたのが、前島貴裕さん。現在は新潟市内で「VoVo」の店主として、GHEEで使っていたものと同じスパイスを仕入れ、同じ調合をし、カレーを作っている。「独特の辛さのビーフカレーと野菜のうま味が楽しめるコンビをよく食べてましたね」と当時を語る前島さん。村上の愛した逸品を口にしてみた。香辛料・クローブの濃厚な香りが鼻を抜け、トウガラシの刺激的な辛味が口の中に押し寄せてくるビーフカレー、ジャガイモやサツマイモ、トマトなどの甘味が際立つ野菜カレー。どちらも個性的で繊細な味わいだ。そしてこのカレーのクライマックスは、ここだった。2つを混ぜ合わせ口に入れた瞬間に奏でるスパイスのハーモニー。村上もきっと酔いしれたに違いない。

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名品がコラボしてうまさ倍増

「カツレツ&カレー 二代目勝烈亭」の大カツカレー
大カツカレー 1,500円

カツレツ&カレー 二代目勝烈亭(ニダイメカツレツテイ)

新潟市中央区東堀通

新潟市の古町に、かつて2つの名店があった。約30年続いたトンカツの店「勝烈亭」、新潟におけるカレー専門店の先駆け「ヒュリカ」。ともにファンの多い人気店だったが、2001年、惜しまれつつ閉店した。両店の店主だった倉田浩司さんが作るうまいトンカツ、うまいカレーは消えたが、2つの名店の味を1度に味わえるメニューが生まれた。それがこの「大カツカレー」だ。「二代目勝烈亭」で腕を振るうのは、浩司さんの息子の倉田浩貴さん。弟子として「勝烈亭」と「ヒュリカ」で修業し、名品のレシピを受け継いだ。カツに使う豚肉は、キメ細かな肉質の出雲崎産もち豚。特注のラードでじっくり揚げ、肉のうま味を閉じ込める。カレーのソースは1日かけて取ったブイヨンがベース。4種類のルーと11種類の食材を加えて1日煮込み、さらにもう1日寝かせて完成させる。「大カツカレー」はそんな名品同士がコラボした逸品。肉の濃厚なうま味が後を引くカツと、辛味、甘味、酸味が調和した奥深いルーが合わさることで、新たな名品が生まれた。そのうまさ、倍以上!食べる価値、大いにあり!!

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インド5ツ星ホテルの味

「インド料理 ナタラジャ」のロータスカレー
ロータスカレー 1,100円 ※3月末まで提供予定。ナンは別途320円

インド料理 ナタラジャ

新潟市西区坂井東

1994年のオープン以来、県内外から訪れる外国人と本場の味に魅了された日本人でにぎわう本格インド料理店。こちらで開店当時から腕を振るうのは、インドの5ツ星ホテルの料理長を務めていたタニカさん。北インドで生まれ育ち、南インドのホテルでシェフとして活躍した豊富な知識&経験が、このカレーに込められている。彼の一番のこだわりはスパイス。インド料理に欠かせないガラムマサラは、インドから取り寄せたものを含む18種類の香辛料を独自に配合して作り上げる。スパイシーかつ、かんきつ系の爽やかな香りが特徴のカレーリーフも店で栽培する新鮮なものを使用。素材の味をより引き立ててくれるこれらのスパイスがルーと見事に一体化し、口に入れた瞬間、豊かな香りが一気に広がる。辛味のインパクトもあるが、野菜の甘味とうま味が織り成す優しい味わいの存在感も十分。だからこそ1度口にした客の9割がリピーターとなり、来日したインド人も認める。「本場の味を伝えるため、日本人向けのアレンジは加えない」とタニカさん。揺るぎない信念こそ5ツ星の誇りだ。

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中華料理店のインドカレー

「広州名菜 華園」の本場インドカリー
本場インドカリー 850円(サラダ、チャパティ付き)

広州名菜 華園(カエン)

三条市興野

20種類のスパイスを利かせたキレのある辛味とフレッシュトマトの酸味。カレーを盛り付ける器はステンレス製の平皿。そして脇にはチャパティ。この本格的なインドカレーが、三条市の中華料理店「華園」で食べられる。店長・白倉広義さんが中華の修業をした先は、新潟市の「広東飯店」。9年前に惜しまれつつ閉店した店だが、ここの店主だった小沼克彦さんは1964年東京オリンピックの選手村で料理人として腕を振るった人物で、そこで出会ったインド・ニューデリーホテルの料理長から本場のインドカレーを伝授されたという。その師匠の作り方を白倉さんは「教わっていません。全部目で盗みました」。小沼さんがインドカリーを仕込む傍らでメモを取り、3年間、試作を続けた。自分が独立する際、インドカリーを出す許しを得た。「でも不安になったんで、味を見てもらいました」。開店前日、カレーを持って店を訪ねた白倉さん。「うまいね」という小沼さんのひと言で不安は自信に変わった。カレーラーメンが生まれるほど三条市民はカレー好き。白倉さんの味はしっかりと受け入れられている。

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欧風カレーは玉ネギが相棒

「欧風カレー食堂 jiziジジ」のチキンカレー
チキンカレー 850円(ゴハン、ランチのみサラダ付き)

欧風カレー食堂 jiziジジ(ジジ)

新潟市中央区南万代町

2002年のオープン以来、多くのカレーファンに愛されている「jiziジジ」。口に含んだ瞬間にコクと甘味が広がり、追いかけてくるようにスパイスの風味が鼻を抜け、最後にピリッとした辛味が残る。時間差で感じるこの味わいこそが、新潟県を代表する欧風カレーの人気の理由だ。「味の要はスパイスでもブイヨンでもなく、タマネギです。この仕込みで味の9割が決まります」と店主の岡崎智浩さん。大量のタマネギを3日間じっくり煮込んだ後、あめ色になるまで炒める。タマネギを煮込んで出たスープも、カレーの大事なエッセンス。ビーフのブイヨンやタマネギペースト、スパイス、バターとブレンドし、味に深みを与える役割を担う。「インドカレーはスパイスの調合と火入れのタイミングが命。一方、欧風はじっくり煮込むことが重要なんです」(岡崎さん)。カレーが完成するまで1週間。時間を掛けて仕上げるその味に、タマネギは欠かせない相棒なのだ。

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2週に1度のレアメニュー

「とんかつ かつ力」のカツカレーライス
カツカレーライス 650円(みそ汁、サラダ付き)

とんかつ かつ力(カツリキ)

新潟市中央区米山

創業から30年を超す「かつ力」。こちらの日替わりランチの1つに、絶大な人気を誇るメニューがある。この「カツカレーライス」がそれ。作る田中慧臣さんは、ただのトンカツ店の店主ではない。数々のメディアに取り上げられ、全国からグルメ通が集う東京のインドカレー店「デリー」。この名店の創業者が実は慧臣さんの父・敏夫さんで、慧臣さんは子どもの頃から一流の味に接し、中学卒業後は店で2年間修業。一流ホテルでも料理を学んだ後、自分の店を構えた。今では「デリー」の技術顧問も務める。そんなカレーの道を知る人物だからこそ、自慢のトンカツを載せた「カツカレーライス」はカレー専門店も顔負けの味なのだ。野菜を3時間以上炒め、濃厚なブイヨンを合わせる。15種類もの香辛料を使い、味わいはマイルドなのにスパイシー。曜日不定、2週間に1度のペースで現れる激レアメニューゆえ、来店前にお問い合わせを。

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