特集

創刊20周年記念イヤー限定企画START

Komacniが創刊した20年前にお世話になったお店を再取材! 当時の記事でご紹介したメニューやお店の雰囲気は、今どうなっているのか、注目です!

や彦 ふたを開けた瞬間の華やかさが大事!

茶会の席で濃茶をたしなむ前に、主催者が来客をもてなす懐石料理の流れから生まれた松花堂弁当。20年前の「や彦」の松花堂弁当は、その背景を踏まえて、シンプルな中に気品と凛とした存在感のある料理がそろえられていた。「今はしっかりと食事を楽しんでもらえるように、料理をボリュームアップしています。松花堂弁当はコース料理と違って、勝負は一瞬なんです。ふたを開けた瞬間に広がる、料理の華やかさや季節感を大切にしています」。価格は、当時の2060円から少し値上がりしているが、それ以上に量も品数も大幅にボリュームアップしていた!

「昔と変わらないね」が最高の褒め言葉

ホテル内にある他のレストランはリニューアルしてきたが、「や彦」だけはオープン当時のままだという。「久々にいらっしゃったお客様から、『あのときのままだね』と懐かしんでいただけることが、何よりもうれしいですね。お客様の思い出が残るこの店を、これからもずっと残していきたい」。行き届いたサービスが身上であるホテルにあって、最高のもてなしかもしれない。

  • お店は20年前と全く変わっていない。テーブルの配置はもちろん、土壁もキレイなまま。併設する鉄板焼きコーナーも、当時の姿を残している。

  • や彦

    地元食材をふんだんに使った会席料理を楽しめる。天ぷらやステーキを目の前で調理してくれるカウンター席のほか、大小4つの個室を用意。

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まつのや 昔の面影を残すおばあちゃんの食堂 

田畑が広がるのどかな景色に溶け込むように、「まつのや」はある。店内には、石油ストーブやいろりがあり、ポスターが当時のまま貼ってあって、昔の様子を色濃く残す。まるで、創業者であるおばあちゃんの家に遊びに来たような懐かしさを感じる空間だ。

3代目の大変革!「麺食堂」への思い

2年前、3代目となる延宏さんに世代交代し、「まつのや」のラーメンは進化した。20年前の記事で「日本そばのように、だしを利かせたやさしい味わい」とあったラーメンは今、魚介の香りがガツンとくる鶏ガラしょうゆの「あっさり」と、県北では珍しい背脂チャッチャ系の「こってり」の2種類に。「昔は、食堂メニューの一つとしてラーメンを提供していました。でも田舎にある小さな食堂だからこそ、遠方から足を運んでもらえるよう、個性のあるお店に変えていきたかった。それで個性を出しやすいラーメンに力を入れてきたんです」。今の味に満足せず、常に新しい味に挑戦中。限定ラーメンも提供している。店名に加えられた「麺食堂」には、3代目の強い決意が込められていた。

  • 赤い瓦が目を引く外装。味のある品書き看板は、ご主人の手作りだとか。

  • 好調期を支えたおかもち。現在、出前はなく、近所の人の持ち帰りの際に利用されるとか。

  • 2代目の時代からお店を手伝う博さん(右)と3代目の延宏さん。

まつのや

昔ながらの大衆食堂のスタイルはそのままに、ラーメン店で修業した3代目が作る、こだわりのラーメンを提供する。曜日限定で新メニューが随時登場。

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ナカタ 今も増え続ける50倍に挑戦する猛者

「少しでも話題になればと思い、カレーの辛さの調節を始めたんです。当初は20倍までしかありませんでしたが、『もっと辛くしてほしい』との声に応えていくうちに、どんどん辛さが増していきました(笑)。50倍がおいしく食べられる限界ですね」。50倍を完食すれば記念写真が入り口に飾られる。20年前は挑戦者数1000人とあったが、今では累計3万人を軽く超え、把握しきれなくなっているという。細かな味付けまで昔と変わらないレシピの50倍カレーは、洋風カツ丼と並び、長岡で市民権を得ている。

交換ノートに見るお客さんとの深い絆

テーブルには小さな大学ノートがある。これは、20年前から続く、お客さんとの「交換ノート」。ちょっとした感想とコメントの中に、お店の歴史が詰まっているという。「甘いのが食べたい」との書き込みから自家製プリンが生まれ、「いろんな味を楽しみたい」とあれば、セットメニューを大幅に増やしてきた。「日々の地道な積み重ねが、今につながっていますね」。「ナカタ」の歴史は、訪れる人との温かい絆でできている。

  • 歴代の50倍カレー達成者の記念写真を収めたアルバム。40冊を超えているとか!

  • 各テーブルに置いてある、ご主人とお客さんとの交換ノート。

ナカタ

長岡のご当地グルメ「洋風カツ」の元祖の味を受け継ぐ、創業40年の老舗洋食店。カレーやオムライス、ハンバーグなどメニューも豊富。

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上海 今から伝授しようチャーハンの極意を

「昔ながらの日本のチャーハン」などと書かれた20年前の記事。今も姿を変えずに、大衆の味を守っていた。「当時から作り方も食材も変わっていないよ。20年前の記事の通り、ネギの香りにこだわって、一番最後に入れて炒めているし、とにかく素材の風味を生かすようにしているね。あと、一番重要なのは炒め方。蒸すような炒め方が、ご飯をふっくらと仕上げるんだ」。広東料理出身で、この道60年のご主人の職人技と変わらぬ思いが、味の奥深さとして伝わってくるぜいたくな一皿だ。

良いものはいつまでも残す主義

木製の窓枠に黒電話、真っ赤なパイプ椅子……「上海」には、昭和の良き時代にタイムスリップしたかのような、懐かしさが広がっている。「世の中はどんどん便利になって、新しいモノなんてそこら中にあふれている。でも、古くても使えるモノは使っていかないと! この黒電話だって現役なんだよ。でも裏にはちゃっかりFAXも置いてあるけどね(笑)。いいものを残していくのも結構大変なんだよな」。お茶目なご主人の人柄も、昔から親しまれてきた理由なのかもしれない。

  • テーブルの配置や店の間取りも創業当時のまま。冷水器もどこか懐かしい。

  • 45年前からあるメニュー表。価格は変動しても、基本のラインナップは変わらない。

  • 注文などで今も使っている黒電話。呼び出し音は店中に響く。

上海

「体に良く、おいしいもの」をモットーに、変わらぬ味を提供する老舗中華料理店。スープとのバランスにこだわった自家製麺を使うラーメンもオススメ。

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